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ワクチン接種で予防できる猫の病気について

2016/01/20

土田動物病院

image by wajun Kuwahara (Flickr)

 

人間と同じように、猫にもワクチンによって予防できる病気があります。

「家の中で飼っているからワクチン接種は必要ないわ」とお考えの飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、完全なる室内飼いだとしても、人間が室内に病原体を持ち帰る可能性があります。

また、猫が脱走して病気に感染すること考えられるでしょう。

感染してしまうと、最悪死に至るケースもあります。

そうなる前に、1年に1回のワクチン接種を必ず受けさせましょう。

ここでは、ワクチン接種で予防できる主な病気について紹介したいと思います。

 

予防できる病気

ワクチン接種を受けることで予防できる主な病気は、次のとおりです。

日本での一般的な猫のワクチンは、3種混合ワクチンと5種混合ワクチンですが、3種では「猫ウイルス性鼻気管炎」、「猫カリシウイルス感染症候群」、「猫汎白血球減少症」を予防することができ、5種ではこの3種類に加えて「猫白血病ウイルス感染症」、「猫クラミジア病」を予防することができます。

 

病気 症状など
猫ウイルス性鼻気管炎 ・発熱、くしゃみ、鼻水、咳、目やに、よだれなどの症状が出る

・感染している猫との接触、くしゃみから飛び散った唾液などから感染する

・失明や最悪死に至るケースもある

猫カリシウイルス感染症候群 ・最初は、くしゃみや鼻水など「猫ウイルス性鼻気管炎」と同じような症状が出る

・進行すると、口内炎や舌炎などができ、食欲減退、急性の肺炎と重症化し、最悪死に至るケースもある

猫汎白血球減少症 ・発熱、嘔吐、下痢などの症状が出て急激に衰弱し、子猫は死亡に至るケースが多い

・原因はバルボウイルスで、白血球が急激に減少する

・感染している猫の排泄物などから感染する

猫白血病ウイルス感染症 ・感染源は、感染猫の唾液や血液、また母体感染(母乳)の場合もある

・発病すると回復せず、リンパ腫や白血病になるケースがある

・歯肉の腫れ、貧血、口内炎などの症状が出る

猫クラミジア病 ・結膜炎、くしゃみ、鼻水、咳、口内炎などの症状が出る

・目や鼻にクラミジアが入り、粘膜が炎症を起こしてしまう病気

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ) ・感染している猫とケンカをしてしまうと、その傷口から感染する

・口内炎や下痢などの症状が出る

狂犬病 ・狂犬病の犬に咬まれることによって発症し、死亡率100%

・日本では撲滅された伝染病だが、世界では未だに発症している国もあるため、海外旅行に連れて行く場合は予防接種をしておくとよい

 

「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」

ワクチンには、「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」があります。

コアワクチンとは、猫にとって予防の必要性が高い病気のワクチンのことで、前項で紹介した病気では「猫ウイルス性鼻気管炎」、「猫カリシウイルス感染症候群」、「猫汎白血球減少症」が当てはまります。

 

ノンコアワクチンとは、猫が飼われている環境(飼い方や地域)によって受けたほうがいい病気のワクチンのことです。

前項で紹介した病気では「猫白血病ウイルス感染症」、「猫クラミジア病」、「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」、「狂犬病」がノンコアワクチンとなります。

 

ノンコアワクチンのひとつである「猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)」のワクチンは、2012年7月で販売中止となっているため、希望する場合は動物病院に在庫があるか問い合わせてみるとよいでしょう。

また、狂犬病のワクチンは犬用の代用が可となります。

 

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